上等な安息日に欠かせない上等な嗜好品 Habanos Knot brewary sabbath
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日陰栽培の畑 © ハバノス・ラグジュアリークラブ

ハバナ・シガー、時と香りを慈しむ

新世界の発見より

世界最高のたばこ農園から

タバコの葉に咲いた花 © ハバノス・ラグジュアリークラブ
茄子科のタバコの可憐な花 Carlos Kawashima

1492年10月28日、現在のサン・サルバドール島、ドミニカ共和国に次いで、 クリストファー・コロンブスは現在のキューバ、オルギンの北、プラヤ・ブランカに上陸した。
その時、眼前に広がる景色に圧倒され、「こんなに美しい島を見たことがない!」と 、彼はその日の航海日誌に記している。
1492年11月6日木曜日付のコロンブスの日誌には、「二人は村へ向かう途中で多くの男女に出会ったが、 そのなかに火のついた木片を手に持ち、香りのよい煙を吸っている者がいた」と記されている。
これが、西洋史上初のタバコの発見を伝える記述であるといわれている。
しかし、コロンブスはタバコの嗜好性が理解できず、芳しい香りにも気づかないまま、目の前で燃やしてしまった、とされている。
タバコの起源は、コロンブスの上陸よりも何世紀も遡ることは確かで、近年の調査では、ニコチアナ・タバカムは、 キューバの先住民であるタイノ族の先祖、アラワク族の手で紀元前3世紀〜2世紀頃、 この島に持ち込まれたといわれている。
カリブ海の先住民たちは、タバコを薬として使い、北米大陸の先住民ウィネベーゴ族は、 タバコを神から人類への贈り物だと考えたと伝えられる。アマゾンのヒバロ族にいたっては、 香りのよいタバコの煙を子供に吸わせ、成人の証としたといわれている。
カリブ海沿岸の諸国を含む南北米大陸で、「ニコチアナ・タバカム」ほど「土地の神話」に強く結びついているものはない。
そして、いつしかその伝説は現代史へと続いてゆく。

葉巻のできるまで

日陰栽培の畑 © ハバノス・ラグジュアリークラブ
日陰栽培のタバコ畑

キューバで育てられている2種類のタバコ葉。

タバコ・タパド--日陰栽培のタバコ畑

種はタバコ研究所からタバコ農家に支給され、砂と灰に混ぜられ、土の上に蒔かれる。
蒔いたタバコの種は95〜98パーセントが発芽する。1日に2回、灌水が始まり、発芽後、苗床は藁で覆われる。
水をやり始めて45日くらいで苗が15〜20センチメートルの高さになったら、定植をする。
この頃から雨期が始まるが、この段階のタバコには水がきわめて重要なので、灌水も引き続き施される。
タバコが十分に成長するまで45〜50日ほどかかる。定期的な雑草取りはもちろん、 わき芽やひこばえを取り除いたりして、一本一本に、念入りに目を配る。

日なた栽培のタバコ畑 © ハバノス・ラグジュアリークラブ
日なた栽培のタバコ畑をバックにポーズ

タバコ・デ・ソル--日なた栽培のタバコ畑

キューバの輸出シガーに使われるラッパーは、すべてコロホ葉で、おもにピナール・デル・ リオ州の有名なタバコ産地、ヴェルタ・アバホ地域で採取される。
1948年に、オランダの遺伝学者が国産種のクリオーリョ葉を始めジャワ葉やスマトラ葉をかけ合わせて、 コロホ葉は誕生した。キューバ・タバコの特徴である甘い味のする香り豊かなラッパー葉で、手触りもよく、 できあがりの色は明るいものが多い。

キューバの輸出用タバコに使われているフィラーとバインダーの葉はすべて、 ピナール・デル・リオ州ヴェルタ・アバホ産で、日なた栽培のタバコである。 畑もタバコ葉の品質によって一級、二級などと区別されているが、それだけいい土壌と気候の組み合わせのもとで育てられたタバコは、 3、5年の間、梱や袋に入れておいても、持ち前の特徴をずっと保っている。
コイーバに使うフィラーは、ピナール・デル・リオの特定の一級の畑で採れた最高級の葉からさらに選び抜かれる。

収穫風景 © ハバノス・ラグジュアリークラブ

収穫

作付けから数えて約50日後から葉の収穫が始まる。
葉は下の葉から成熟していくので、収穫するときは、それに合わせて下から上の順で摘んでいく。 葉は摘み取られた部位別に分類される。
乾燥の準備 © ハバノス・ラグジュアリークラブ
乾燥用に糸で束ねる © ハバノス・ラグジュアリークラブ
乾燥用に糸で束ねる

乾燥

採取されたタバコ葉はすべて自然乾燥させ、温度や湿度がきちんと保たれているか、 常に監視の目を光らせる。
収穫されたばかりの葉はベガに送られる。ベガは、 ロイヤル椰子と呼ばれる葉の高い屋根を持つ木造の小屋で、正確に東西の方向に向いている。 そこで、2〜3枚ごとに縛られた葉を糸でつなぎ、同じ日に乾燥が始まるよう、〈キュへ〉 と呼ばれる大きな棒にかけられる。
葉の乾燥 © ハバノス・ラグジュアリークラブ

一次発酵

乾燥の済んだ葉は、棒ごとにひとつにまとめられ、発酵小屋に運ばれる。 発酵を始めるのに十分な水分は葉に残っており、最初の発酵まで30日くらい続ける。
この発酵で葉の樹脂が減り、だんだん色が均一になってきたら、葉の中央脈を取って区分けする作業に移る。
葉の色が変わってくる © ハバノス・ラグジュアリークラブ

中肋取りと分類

葉のタイプやランクによって葉は分類され、そこから色・質感・葉のタイプによって、 また、さらに葉の状態・破れぐあい・サイズによっても分けられる。
葉には、発酵期間を短くするミディアム・タイプのタバコのセコ、長めの発酵が必要なストロング・ タイプのタバコのリヘロ、発酵が短いとてもマイルドなタバコのボラードがある。
ラッパーには、葉にシミをつけず、予備分類で葉に傷がつかないよう、きれいな水がふりかけられる。 ラッパーの葉脈取りと最終的な分類は、後に葉巻工場で行われる。
ラックの上で数日休ませる © ハバノス・ラグジュアリークラブ

風入れと梱作り

二次発酵の後、フィラーの葉は棚か風入れ用のラックの上で数日休ませる。葉が安定したら、 フィラーとバインダーは黄麻の包みに、ラッパーは乾いたときプラスチックのように硬くなるヤグァと呼ばれるロイヤル椰子の葉でできた立方体の梱に詰められる。

梱の中での熟成

梱に詰められた葉は倉庫に移され、そこで1年から2年保管される。 調合時のばらつきをなくす上でとりわけ大事な葉の品種・部位・畑名・収穫年・発酵時間によって区分されている。

コイーバの三次発酵

コイーバに使われる葉は、特別に選び抜かれた最高の葉である同時に、 特別に「三次発酵」という処置が施されている。その発酵は、唯一特殊な環境を整えられるエル・ ラギート工場内の特別室で行われ、同時に必要なだけしか熟成されることはない。
更新日:2008/02/05
文/写真:Carlos Kawashima

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