Cohiba と Camus
現在、最高のハバナ・シガーといえば、誰もが迷わずに名前を挙げる銘柄は、
かのコイーバです。
その名前の由来は、新大陸の発見者、
クリストファー・コロンブスがキューバを発見した際に、
先住民のタイノ族が葉に火をつけて筒状にして吸っていたものにちなみます。
すなわち「コイーバ」にはタバコ本来の意味があり、彼らに敬意を示しトレードマークにはインディオの顔が使われている。
創業以来、500年を越えるHabanos S.A社の歴史の中でも比較的新しく、フィデル・カストロ国家評議会議長の専用葉巻としても知られ、
政府高官、国賓に贈られる贈答用の特別な葉巻として1966年に製造され、一般市場に向けて発売されるまでは
“幻のシガー”とさえいわれてきました。
初めて市場にお目見えしたのは1968年のことで、2006年には記念すべき40周年を迎えた。

Camus
葉巻の栽培には最高の土壌といわれるキューバの西、ピナール・デル・リオのヴェルタ・アバホの特定の農園でのみ栽培され、
ハバナのコイーバ専用の工場としても知られる
「エル・ラギート」
工場で最高の腕を持つ職人だけが巻くことを許される。
このような伝統と格式を有するシガー・ブランドとしてその名声はいつの時代も衰えることはない。
そんなコイーバにふさわしい今宵の一杯は伝統に培われた数あるコニャックから「カミュ XOエレガンス」を選んでみる。
今でも唯一の独立系家族経営を守るカミユ社は創業以来、「葡萄作りから、口に入れるまで」の尊い精神を幾世代にもわたって培ってきた。
そうした最高の品質へのこだわりと伝統の風味が最高のシガーと誉れ高いチャーチル・
サイズのコイーバ・エスプレンディードスの優美なアロマとウッディでエキゾチックな芳香と至福の組み合わせはまろやかでこの上ない組み合わせということができる。
カミュ XOエレガンスの上品な口当たりと優雅で繊細なアロマを放つため極上のハバナシガーとのひとときに今宵、浸ってみてはいかがだろう。
1/6のマリアージュ
Romeo y Julietaと余市
"ロメオ・イ・フリエタ"
は言うまでもなくウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロメオとジュリエット」に由来する。
葉巻だけでなく実に多くの作曲家達がこのタイトルまたは題材を使って作品を書いている。
チャイコフスキーの同名の幻想序曲をはじめとして同じくベルリオーズの劇的交響曲。グノーの歌劇。
ディーリアスは「村のロメオとジュリエット」。
特に近代で著名なのがレナード・バーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリー」(1957年初演)も
「ロメオとジュリエット」を翻案したミュージカルである。
それらの中でもバレエのプロコフィエフの全幕作品は最も原作に近いとされている。
そんな「ロメオとジュリエット」のパドドゥをイメージしながら「日本のウイスキーの父」
と称される竹鶴政孝と最愛の伴侶であるリタ夫人のふたりが、ウイスキーづくりの理想郷を見出した余市の地でつくられる
「シングルモルト余市12年」を味わいたい。

シングルモルト余市12年
スコットランドに気候風土がよく似ているといわれる余市で、今も竹鶴政孝の精神を引き継ぎ、
創業以来の石炭直火蒸溜をはじめとする伝統的な製法を守りながらつくられる「シングルモルト余市」は、
その樽熟成香と穏やかなピート香、そして豊かで円熟味のある味わいが特徴である。
氷が溶けるたびにグラスに広がる琥珀色の風味はスモーキー、フルーティーで甘い香りがほのかに漂うロメオ・イ・
フリエタの持つ伝統と古き良きアロマに相性が良い。
Habanos S.A社が世界戦略を視野に入れている6ブランドのひとつロメオ・イ・フリエタ、著名なウイスキー評論家ジム・
マーレーが絶賛し、イギリスのウイスキー愛好家団体、S.M.W.S.(ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ)から、世界の6大ウイスキーのひとつに数えられるジャパニーズ・ウイスキーとして、スコッチウイスキーとアイリッシュウイスキー以外では初めて公式認定を受けた余市シングルモルトは共に世界の1/6。
グラスを置いたらふと思い出すのは、北海道産の乳製品と十勝産のビートから作られた甜菜糖と千歳産の卵を使用し、
ウイスキー原酒やりんごブランデー原酒によって香り高く仕上げられた、北海道にこだわったアイスクリーム「天使のわけまえ」。
お口直しのデザートに欲しくなる。
名水と名農園
Hoyo De Monterry と 宮城峡
酒づくりに「水の良し悪し」は重要なポイントである。蒸溜酒であるウイスキーの製造おいても清廉な水は極めて重要なキャスト。
仕込み水の上でも、割り水の上でも、ウイスキーの品質に大きく影響する。
北海道余市に続くニッカウヰスキー第二の故郷、宮城峡。創業者・竹鶴政孝が昭和42年5月に広瀬川と新川川(にっかわがわ)
のせせらぎが落ち合うこの地を訪れ、雪解け水が地表面を流れるためにミネラル分の少ないこの清流の水で、
自ら水割りをつくり、その清冽で磨かれた味わいに蒸溜所建設を決めた。

宮城峡
シングルモルト宮城峡」は、ハードでコクのある余市モルトとは異なり、スチーム加熱により蒸溜され、
山々に囲まれた緑豊かな自然のなかで育まれる。その自然環境とも相まって、まるで「森林浴」
を体感するような華やかな香りのモルトとして、ウイスキーを愛してやまなかった竹鶴のもうひとつの夢として結実している。
「シングルモルト宮城峡12年」は水に拘って出来たモルトだから大振りの氷で試したい。
グラスに注ぐ「シングルモルト宮城峡12年」と氷と水。
「宮城峡12年」は香りをゆっくりと水を滴らせ、香りを開いて、変化を楽しみながら飲む。この香りの変化をピナール・デル・リオの名農園、
サン・ファン・イ・マルチネスで生産される
オヨ・デ・モンテレィで試してみたい。
ゆっくりと紫煙が上昇しモルトと水がほぼ1:1になるあたりまで楽しめる。
ヴィンテージ・モルトウイスキーとの相性に酔う
H.Upmann と Glenrothes
1879 年創業のグレンロセス蒸留所は、スコットランド北東部のスペイサイド地方にある小さな町ローゼスの中心部にあります。
蒸留所のすぐ脇を抜けて少し坂を上ると、昔教会があった敷地内に「ロセスハウス」と呼ばれるグレンロセスのゲストハウスが見えてきます。
ヴィンテージを記した商品を軸に展開するというシングルモルトとしてユニークなブランドであり、
各社ブレンダーたちから“TOP DRESSING”(=フレーバーとクオリティを高める原酒の意)として高値で取引され、
長い間重宝されてきました。有名なカティサーク・スコッチウイスキーの核となるモルト原酒でもあります。
グレンロセスでは、ウイスキーの製造プロセスにおいて、樽熟成という工程が他のどのステップよりも最終的な仕上がりに影響を与えているという製造理念から、
単に熟成年数が長いことよりも、熟成に使用される樽木のクオリティを重要視しています。
熟成にはスペイン南西部で製造され、そこでシェリーの熟成に使用されたアメリカ産オーク樽とスペイン産オーク樽が主に使用されています。
シェリーのフレーバーがウイスキーを圧倒しないように、ヴィンテージによってはバーボン樽のリフィルが数%使用されることもあり、
これら複数の種類の樽をブレンドして複雑味のある卓越したバランスとクオリティが生み出されているのです。
熟成のピークに達したウイスキーのみを丹念にボトリングするため、
長時間の熟成を通じて一つ一つの樽を入念にチェックしている数少ない蒸留所です。

Glenrothes
ヴィンテージ・シングルモルトは、ある年に蒸留され樽に貯蔵されたモルトウイスキーで、
出来の良い年のウイスキーの樽から、最高品質のモルトウイスキーだけが選定されます。
そして、蒸留所の製造能力の2%だけがボトリングされ、残りはすべてブレンド用原酒として使用されています。
グレンロセス・ヴィンテージ1973は、濃いゴールドの輝きを保ちながら透明で明るい色彩を放っています。
その芳醇で豊かな香りは、1843年から続くドイツの銀行家の兄弟、ハーマンとオーガストがブランドを創設させて現在に至る
H・アップマン
の中から持ち運びにも便利なチューボがよく似合う。J・Fケネディがこよなく愛したことでも知られるH・
アップマンを片手にBarのカウンターでグラスを手にすれば今宵も仲間と葉巻談義に花が咲く。
リッチなアロマに時おりシトラスやオレンジピールの風味を感じながら燻らすとき、H・
アップマンの生まれ故郷であるカリブの海や太陽を想像するかもしれません。
更新日:2008/03/12
文/写真:Carlos Kawashima
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