時計についての基礎 あれこれ
About base of list watch
――ベーシックな機構=ベースのムーブメント仕様の時計の基本――
●1本針
●2本針=2針
●3本針=2針+小秒針(スモールセコンド)
●3本針=中3針(同軸上に時分秒の3本の針がある)
――デイリーな日常使いの時計―――――――――
●カレンダー機構=デイト(日付)デイ(曜日)
【時計動力】
・機械式時計の基本、動力ゼンマイの解けようとするバネの力で動く時計
・クオーツ式時計、水晶(クオーツ)に電気通電すると振動が発生。その振動を動力とする時計。
【機械式時計の復権とは】
機械式時計は1969年12月以降のクオーツ時計の発売を期に衰退するが、
後に1980年代から復活を果たし始める。
クオーツは機械式に比べて、圧倒的な時計にとって重要な
正確な精度が得られた為に急速に全世界に普及する。
しかし
普及するにつれてローコストな時計となり、時計としての魅力的な付加価値が得られず、
やがて機械式自体のメカニカルなカラクリが再び見直され復活を果たす。
つまり、それまでのテクノロジーに逆行するかのように、17世紀以降の時計技術をそのまま進化させた機械式腕時計は、
現在では、ある種の芸術品的付加価値と趣味性の強い時計として完全なる復権をした、と考えられる。
【時計ディテール】
・ケースの形
ラウンド(円型)、長方形(レクタンギュラー)、正方形(スクエア、カレ)
樽型(トノー)、オーバル(卵形)、台形(トラペーゼ)、左右非対称(アシンメトリー)、
クッション(座布団型)などなど
・ケースとストラップ(ブレス)のジョイント部=ラグ
・ケースに付随する操作=リュウズ(時計の時刻を合わせたり、秒針を止めたり、カレンダー機構の操作など)
・クロノグラフの場合=リュウズの上下にあるプッシュボタンの操作で、
例外を除き上部ボタンはスタートとストップ、下部はリセット(フライバックの場合はクロノグラフ針を一瞬にしてリセットできる=リ・スターティング・フライバックと言う)
【クロノグラフの文字盤】
文字盤の中に、さらにダイヤル(カウンター)がいくつかある。3つのダイヤルの場合は30分積算計、
12時間計、スモールセコンド(時計本体の正時機能の秒針)が多く見られるモデル。
【ちょっとした時計の歴史】
スイスの時計の歴史は、16世紀の宗教戦争によって迫害されたフランスのユグノー
(カルバン派のキリスト教徒)たちがフランス国境近くスイスのラ・ショウ・ド・
フォンとジュネーブに逃れたことから始まった。と考えられる。
また、ドイツ人マルティン・ルターが始めた宗教改革が、スイスでの時計産業が発達する大きな理由だともいう。
さらにフランスで発達した時計技術が、精密な機械式時計を製作に適したスイスへ移され、
類いまれな発達を遂げた。とも考察される。
18世紀のフランスでは、アブラアン=ルイ・ブレゲが有名で、彼は実はスイス出身。
一度はスイス主体の時計技術は、栄華を誇ったルイ王朝の富によって、フランスで大きな発展を遂げる。
スイスは機械式時計の生みの母なる国で、フランスは機械式時計を育てた父なる国である。
とも言えます。
【複雑時計】(コンプリケーション・ウォッチ)について
通常の正時表示や日付、曜日の機構以外の特別な機構を持つ時計
・クロノグラフ・ラトラパンテ(割剣)=ドッペル・クロノグラフ
クロノグラフ針(秒単位で計測できる針)が2本あるクロノグラフ=ラップタイムが計測できる仕組み。
・永久カレンダー(パーペチュアル・カレンダー)=何月、何日、
何曜日と閏年(リープイヤー)が分かる仕組み。
・トゥールビヨン=1795年にブレゲが発明、後の1802年に特許をとった機構。
機械式時計が地球の重力からの影響で生じる誤差を補正するための機構。
脱進機・調速機が籠(かご=ケージ=キャリッジ)に収めて一定時間で回転させることで姿勢誤差をなくし、
重力の影響を均一にしようする仕組み。
・リピーター=時計本体の独立したレバーなどの操作で、現在の時刻を音で告げる機構。
かつて暗闇でも時刻を認知できるようにと、1710年ごろのドイツで開発された。やがてブレゲが完成形とした。ミニッツ・リピーターは、分単位で時刻を、時と分を打刻数と音色で打ち分けて知らせる。
更新日:2008/02/11
文/写真:井伊 正紀
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